WRITING

2026.02.15

AIで作ったもの、本番にする前に。

社内でAIを使ってツールやアプリを作ったとき、本番で使い始める前にこのシートを確認してください。

答えられない項目があれば、それはまだ本番にしない方がいいサインです。

1. 何を楽にするものですか?

  • 「○○の作業が、△△になる」と一文で言える
  • 今の作業時間を数字で書ける(例:1件あたり15分)
  • 使う人が決まっている(自分だけ?チーム?お客さんも?)

書けないとき: 目的が曖昧なまま作っています。動いていても、それは「便利そうなもの」であって「必要なもの」ではないかもしれません。

2. 間違えたとき、どうなりますか?

  • AIが間違った答えを出したとき、気づく人が決まっている
  • 間違いに気づいてから、止める手順がある
  • 最悪のケース(顧客に誤送信、金額ミスなど)を想像できる

書けないとき: 「AIが正しい前提」で作っています。AIは間違えます。

3. あなたがいなくなっても動きますか?

  • 作り方の記録(手順、設定、使ったサービス)がある
  • 壊れたとき、自分以外に直せる人がいる
  • ID・パスワードは会社で管理している
  • 個人アカウントではなく、会社アカウントで運用している

書けないとき: それは「社内ツール」ではなく「あなた個人のツール」です。

4. 見ていい人だけが見ていますか?

  • お客さんの情報や社内データを扱っている
  • そのデータは、関係ない人から見えない設定になっている
  • データの保存先を説明できる(自社サーバー?外部サービス?)
  • 外部サービスに何を送ってよいか、ルールがある

書けないとき: 情報漏えいの入口が開いたままです。

5. 良くなっているか、わかりますか?

  • 使い始める前と後で、何がどう変わったか測れる
  • 「うまくいっている」を数字で言える(時間、件数、ミスの数など)
  • 定期的に見直す日を決めている

書けないとき: 「なんとなく便利」のまま放置されます。半年後、誰も使っていないかもしれません。

判定

  • 全部答えられた → 小さく本番開始(範囲をしぼって運用)
  • 1〜2個 答えられない → 答えられるようにしてから、小さく本番
  • 3個以上 答えられない → まだ早い。要件を整理して再確認

このシートについて

AIでアプリが作れる時代になりました。「動くもの」は誰でも作れます。でも「使えるもの」にするには、もう少しだけ考えることがあります。

このシートは、その「もう少し」を確認するためのものです。

ご相談はお気軽にどうぞ。